働く場所

経験者談|急性期では自身の知識と対応力を伸ばせるのが魅力!

理学療法士の働く場所って限られているとはいえ、意外に多いのが事実。

なんとなく「こんなところがあるよなぁ」っていうのがあっても、実際に働いてみないとわからないことが多いですよね。

例えば、「回復期」での経験はあるけど「訪問リハビリ」での経験がない。

だから、「訪問リハビリって、だいたいこんな感じかなぁ」しかわかりません!みたいな。

働く場所を決める時にもっと情報があれば良くないですか?

事前にいろいろ知れるのなら、知りたいですよね!

そんな知りたいって願いを叶えるため、経験者の方にお願いして、教えてもらいました!

今回は20代の男性理学療法士の方に、「急性期病棟で働くメリット(魅力)、デメリット(大変さ)」を聞いてきました!

急性期病棟で働くメリット(魅力)、デメリット(大変さ)は何?

私は急性期病院で2年間理学療法士として勤務していました。

急性期病院で勤務する魅力は、多種多様な疾患をもつ患者さんと接することで、自身の知識と対応力を伸ばせることだと思います。

急性期病院では様々な理由で、毎日たくさんの患者さんが運び込まれてきます。

入院患者が増えるということは、新規の患者さんに対するリハビリの依頼も増えるわけですから、自身が担当する患者さんも多くなります。

私が経験した中では、最大16人の担当を持つ時もありましし、少なくても9~10人の担当は常時任される日々が続きました。

1人あたりは1単位でリハビリをすることが多かったので、リハビリ業務だけで毎日ヘトヘトになります。

担当する患者さんの疾患は、脳出血、大腿骨頸部骨折、変形性膝関節症、癌など、多岐にわたります。

担当患者さん一人一人の疾患はどのようなものか、その疾患に対するリハビリはどのように行えばいいのかを調べて、実践する必要があるため、日々調べなければいけないことは増えますが、とても勉強になる環境です。

私も急性期病院で勤務していた時、(勤務してから3カ月程経過し、自身が担当する患者さんも増えて少しずつ仕事に慣れ始めてきた頃でした。) 上司から「新規の患者さん3人お願いね。」と一気に3人の患者さんを任されたことがありました。

新規患者さん達は一人一人疾患が異なり(一人は脳梗塞・一人は変形性股関節症のため、THAを実施・一人は廃用症候群)、THAに関しては初だったため、「これは、気合を入れないといけない。」と業務後、疾患と疾患に対する適切なリハビリについて調べ、次の日に実際にリハビリに臨みました。

新規患者さんのリハビリに臨んだ際は、

「脳梗塞の人は医師に安静度を確認して、ギャッジアップから初めてとにかく離床を進めないと」

「THAの人は脱臼姿位を本人にしっかり伝えつつ、独歩に持っていけるようなプログラムを行わないと」

「廃用の方は本人のふらつきやバランスを確認して、病棟内での安静度を上げていかないと」

と頭をフル回転させて、リハビリを行っていたため、毎日疲弊していたのをはっきりと覚えています。

疾患の異なる患者さんを一気に任されたことは大変でしたが、「疾患も違えば、必要なリハビリも変わるんだ。」という事を改めて理解し、それ以降、担当患者さんの疾患と必要なリハビリを今までより熱心に調べるようになり、知識がついていくのを実感しました。

急性期病院で数多くの患者さんと接することは、知識だけでなく対応力の向上にもつながります。

急性期病院に限った話ではないですが、入院患者さんは、一人一人性格も話し方も好みも異なります。

急性期病院では回復期・慢性期の病院よりも、入退院が目まぐるしいため、様々な性格の患者さんと接する機会が多くあります。

私が勤務していた病院では、大腿骨頸部骨折だけでなく、重度の認知症も発症している患者さんが多く、理学療法士の説明が上手く伝わらない患者さんが多くいました。

実際に私が大腿骨頸部骨折と重度の認知症を発症している患者さんを担当した時、私の力不足もあり、患者さんに平行棒で歩いてもらうことを理解してもらうことが出来ず、歩行練習が出来ない時期がありました。

上司と一緒にどうしたら歩行練習をしてもらえるのか悩んでいた時、病棟の看護師さんから「担当患者さんは誰かに挨拶をすることが好きですよね。」ということを聞きました。

「担当患者さんは他人に挨拶することが好き」ということを聞いて、担当患者さんが平行棒内で歩行練習をする時、平行棒内の一番端に空いているリハビリスタッフにスタンバイしてもらい、「担当患者さん、こんにちは!」と声をかけてもらうようにしました。

すると、担当患者さんは笑顔で、平行棒内の端にいるリハビリスタッフの元へ向かい「こんにちは」と挨拶をしてもらえました。

担当患者さんに挨拶してもらうことで、平行棒内での歩行練習がスムーズに行われるようになり、最終的にはピックアップ歩行器(付き添い)を使用して歩けるようになりました。

大腿骨頸部骨折と重度の認知症を持つ患者さんを受け持ってから、「患者さんの疾患だけでなく、性格や好みも理解して対応を変えなければいけない」ということを深く考えるようになりました。

また、患者さんの心身の状態に合わせて、適切なリハビリの方法(声掛け・環境設定・使用する道具の設定等)を模索することを継続することで、どんな患者さんにも対応できる対応力が身につくんだと思いました。

急性期病院のデメリットは、担当する患者さんと接する期間が短いことだと思います。

私が勤務していた病院では急性期のため病床回転率が高く、入院患者さんに対してリハビリ出来る期間が長くても3週間程度でした。

そのため、「担当患者さんと仲良くなれてきたかな。」と思った頃に、担当患者さんが転院・退院してしまうことが多々ありました。

実際に私が大腿骨頸部骨折の手術のために、入院適用となった高齢男性を担当した時の事です。この高齢男性をAさんとします。

Aさんは寡黙な方で、私から質問した事については答えてくれるのですが、Aさんから私に対してはなしかけたり、質問をすることはほとんどありませんでした。

そのため「Aさんは休日はどのように過ごされているんですか?」「病院のそばにお住まいなんですか?」と質問をしても、Aさんからは「特に何も、、」「まあ、近くかな、、」というように、会話が長く続きませんでした。

入院してから2週間が過ぎ、「このまま良い関係が築けないで転院してしまうかな」と思っていましたが転機が訪れます。

ある日のリハビリ中、何気なくAさんに「地元はどちらなんですか?」と質問をすると、Aさんの答えた地元が私の父の地元と同じだったのです。

偶然の一致に嬉しくなった私は「Aさんの地元、私の父の地元と同じですよ。私もお盆と正月は毎年帰っていますよ。」と答えると、

Aさんは「良いところだよな。○○駅は近いの?」と初めてAさんの方から質問をしてくださり、リハビリ中はずっと地元の話で盛り上がりました。

地元の話以来Aさんから私に話しかけてくれることが多くなり、リハビリ中も会話が長続きするようになりました。

周りのスタッフからも「Aさん、前より明るくなったね。」と私に声をかけてくださり、私も「もっと仲良くなって、元気になってくれたらいいな。」と思っていたら、突如、Aさんの転院が決まりました。

転院決定から2日後、Aさんは別の病院へ早々と転院してしまい、「せっかく、仲良くなれてきたのに。」と心底残念だったことをはっきりと覚えています。

急性期病院では多くの患者さんを受け持ちますが、担当患者さんと接する期間が短いです。

そのため「担当患者さんと長く接したい。リハビリをしたい。」という思いをもっている方は、回復期病院などの、患者さんを長く担当できる環境をおすすめします。

急性期病院での理学療法士は、様々な疾患を持つ患者さんを相手にします。

担当する患者さんは常に入れ替わり、一人一人心身の状態や性格も異なるため、常に患者さんのために学び、柔軟に対応を変えることが求められます。

忙しい環境ですが、やりがい・充足感を確実に得ることは出来るため、理学療法士として様々な疾患を経験したい・対応力を身につけたいという方には、是非、挑戦して欲しいと思います!

まとめ

お話をまとめると、

まとめ

  • 急性期病院で勤務する魅力は、多種多様な疾患をもつ患者さんと接することで、自身の知識と対応力を伸ばせること!
  • 急性期病院のデメリットは、担当する患者さんと接する期間が短いこと!
  • 急性期病院は、理学療法士として様々な疾患を経験したい・対応力を身につけたいという方にはオススメ!

急性期では患者さんの入れ替わりが激しいので、とても多くの疾患を経験できそうですね!

担当する患者さんとは短いお付き合いになるので、少し寂しい気もしますが、理学療法士としてのスキルは高められる環境なのではないでしょうか。

具体例もあって、急性期病棟っていうのがどんなところなのか、かなりイメージできたんじゃないでしょうか!

経験者の方に教えてもらえることって、なかなか無いので、ぜひ参考してください!

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