転職ノウハウ

【理学療法士の転職】失敗の原因と成功させるポイントを徹底解説!!

PTになって数年、「違う分野の勉強をしたい。」「ライフスタイルが変わった。」「もっと稼ぎたい。」様々な理由で転職を考える人も少なくないでしょう。

PTは国家資格ですし、選ばなければ比較的求人数も多く、転職経験者の多い職種であるといえます。

また、転職を通じて、様々な病期や分野を経験することは、PTとしてのキャリアをより豊かにすることに繋がります。

ですが、セラピスト人生の中で、転職の機会ってそう多くはないですよね。

きちんとポイントを押さえておかないと、ステップアップする為に踏み切った転職で、かえって自分を苦しめることになってしまうかも。

今回は、PTが転職するときの失敗の原因や成功するポイントについてお伝えします。

一緒に理想のPTライフを手に入れましょう!

理学療法士が転職に失敗する原因は?

理学療法士が転職に失敗するパターンは大きく3つに分かれます。

ポイント

  • 条件こだわりパターン
  • 情報不足パターン
  • なんとなく転職パターン

それぞれ見ていきましょう!

条件こだわりパターン

一部の勤務条件・待遇にこだわりすぎると、その他の面をないがしろにしがちです。

例えば、現職の給与面に不満があるからといって、年収が高ければどんな職場でもいいというわけではないでしょう。

現在の職場に対し、不満が募りに募って転職を考えるような人は、当初は「給料さえ良いならばどこでもいい!!」みたいな極論になっちゃってるかもしれません。

でも実際に転職してみると、給料はよくても「思ったより仕事がハードだった」とか、「職場の雰囲気が悪くて働きにくい」とか、スタッフが定着しにくい理由があることも考えられます。

また、現在はスマホやPCを使ってネット上で求人情報を検索する方がほとんどですよね。

ネット検索の場合、検索条件を設定しますが、このときに一部にこだわってしまうと、情報誌などに目を通す場合と比べて、その他によい求人があっても目に留まりにくいんです。

求人検索の仕方にも注意して、できるだけ視野を広げてみてくださいね。

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情報不足パターン

就職後のミスマッチを防ぐためにも、事前に十分な情報収集をするのは基本です。

「給与」「勤務時間」「休日・休暇」「雇用形態」「仕事内容」などの基本的な勤務条件・待遇は事前に求人情報でチェックできますし、いうまでもありません。

その他に、「一日の平均単位数」「担当患者数」「利用者数」「残業の有無」「勉強会の参加」など、セラピストの一日のスケジュールをイメージできそうな項目まで突っ込んで聞ければ、具体的にそこで働く姿がイメージできそうですね。

例えば、同じ回復期病院でも、一日平均17単位と平均20単位では、情報収集やカルテ記入、書類業務などに充てられる時間は1時間も違います。

このような時間を取れるかは、残業時間にも関係してきます。

また、業務内容を差し置いて休日・休暇などの福利厚生にばかり興味津々!という姿勢は印象が良くないかもしれませんが、「有給取得率」や「突発的な休みが取れるかどうか」などは、子育て世代は確認しておくと安心です。

それに、言葉にすることのできない「職場の雰囲気」ってとても大事ですよね!

退職理由で「人間関係が原因」とはっきり言う人はいないでしょうが、本当は人間関係に疲れて転職する人も少なくないのでは?

ネットで病院・施設のサイトや転職サイトを簡単に閲覧できる時代ですが、勤務条件・待遇として記載できない「職場の雰囲気」は是非、自分の目で見て確かめましょう。

いくら条件が良くても、雰囲気が殺伐としていたり、患者さんと濃密に関われないような職場は、私なら嫌ですね。

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なんとなく転職パターン

「自分がどんな分野に向いているのか。」「どんな働き方をしたいのか。」「どんな仕事にやりがいを感じていたか。」

転職の目的をはっきりさせ、自分がどんな分野で活躍したいのか、どのようなライフスタイルを送りたいのか、客観的に自己分析しましょう!

PTの活躍の場は様々で、病院はもちろんクリニックや介護施設など多岐に渡りますよね。

それぞれ必要なスキルや経験、給与、休日・休暇などの特徴も全然違います。

転職の目的が不満の解消のみになると、新しい職場でも新たな不満が出てきたときに自分を納得させることができません。

転職のきっかけが不満の解消の場合も、次の職場で自分がどのように働きたいか、一度よく考えて、その職場で働く自分の姿をイメージしてみましょう!

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理学療法士が転職に成功するポイント!

勤務条件・待遇は各病院・施設によって違いますので一概には言えませんが、リサーチの結果、転職に失敗しないために注目すべきポイントがあることがわかりました。

転職先を探す時に是非参考にしてみてください!

見逃しちゃいけない年間休日!

求人情報に「年間休日〇〇日」と記載されていることがありますが、1年間の土日休みは105日でさらに祝日(16日程度)をプラスすると120日です。

つまり、年間休日105日ならばだいたい週休2日、120日ならばカレンダー通りくらい、120日以上なら夏季休暇・年末年始休暇も十分取れる計算になります。

これはあくまで数字で、休日・休暇の配分は各病院・施設によって違うのですが、求人情報を見る際は一定の基準として覚えておいてください。

PTは土日の勉強会なども盛んに行われていますし、休みを自己研鑽に充てることも多い仕事です。

十分な休日・休暇はセラピストとしてのキャリアアップにも繋がりますね!

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給与はココに要注意!

PTが働いている病院・施設の多くが、年齢と勤続年数に応じて年1回昇給するという感じです。

リサーチの結果、PTの昇給額は公務員で6000~8000円、公務員以外の公的病院やクリニック、介護系サービスの場合は、0~5000円とかなり差がありました!

昇給は、基本給が増えることで月収が増えるのはもちろん、「基本給の〇か月分」と決まっているボーナスも当然アップします。

さらに、基本給が上がると、基本給から算出されている残業代も上がります。

基本給は低めでもボーナスが充実している病院・施設もありますが、ボーナスは経営状況などで下がったりカットされたりすることもあるので、トータルが同じ年収なら基本給や昇給額が高い方を選ぶほうが正解です!

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自分時間を確保せよ!

勤務時間の確認はもちろんですが、業務が勤務時間内に終わらなければ意味がありません。

アフターファイブの充実は自分自身の明日への活力を養うため、大切な人と過ごすため、とても重要ですよね!

残業の多い病院・施設の特徴に

  • 一日の目標単位数が多く、書類業務などが時間内に終わらない
  • 病床数に対するスタッフ数が少ない
  • 研究を積極的に行っている
  • 自身の経験年数が高い場合は、新人指導や会議など業務量が多い可能性がある
  • 有給休暇のとりにくい職場は残業時間が長い傾向がある

などが、統計的な結果として挙がっています。

また、医療機関の場合は、高度急性期・急性期・回復期・慢性期の順で残業時間が多いそうです。

さらに、介護福祉領域の場合は、訪問リハ・通所リハ・介護老人保健施設・通所介護・特別養護老人ホームの順で残業時間が多いそうです。

施設見学の時に、チェックするポイントとして頭に入れておいてください!

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興味のある分野を極めれば人生の充実度がアップ

PTを含む医療職は、向上心が常に必要な仕事ですよね。

お金を稼ぐ手段ではなく、生きがいとして仕事を位置づける場合、自分の興味ある分野を極めることは人生そのものを豊かにしてくれます。

一日に占める仕事の時間ってフルタイムなら8時間ですもんね。

一日の1/3の時間を職場で過ごすわけだから、自分が興味を持てる分野に携われたら、毎日の充実感が増すと思います。

今までは勤務条件・待遇に注目していましたが、改めて、「どんなセラピストになりたいのか」「どんな人をどんな風に手助けしたいのか」具体的に心に思い浮かべてみてください。

まとめ

この記事をまとめると、

まとめ

  • PTが転職に失敗する原因として、「一部の勤務条件・待遇にこだわりすぎる」「情報収集が不十分」「転職の理由がはっきりしていない」などが考えられる。
  • PTが転職を成功させるには、年間休日数や昇給額、残業が多い職場の特徴など注目すべきポイントがあり、興味がある分野を極めることで人生の充実度もアップする!

きっかけは人それぞれでしょうが、特に自己研鑽やライフスタイルの変化によって転職という形をとる場合は、勇気が必要ですよね。

どなたも、現在の自分からステップアップするために、せっかく転職という手段をとるのですから、是非この記事を参考にして頂き、みなさんが新たなステージでより充実したセラピスト人生を送れるよう応援しています。

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