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理学療法士の残業代は?家族の時間を奪うブラックな職場の見抜き方!

子育て世代にとって、就職先の残業の有無は重要なポイントですよね。

フルタイム勤務が終わり、子どもを保育園や学童保育に迎えに行き、帰宅してから子どもを寝かしつけるまでの4~5時間の忙しさったら…

息つく暇もありません!!

この、たった4~5時間の間に、さらに残業時間がプラスされるなんてことがあったらどうでしょう。

子ども達の食事や入浴、睡眠時間にも影響が出てしまいます。

家族のために仕事をしているのに、家族を犠牲にしてしまっている状態。

こんなことが続けば、何のために仕事をしているのかわからなくなりますよね。

今回は、理学療法士の残業について、残業代やサービス残業の多い職場の特徴、働く場所による残業時間の違いなどに注目してお伝えします。

理学療法士の残業代の実態

2009年11月の理学療法士実態調査報告によると、残業代が100%支払われているか否かについては、100%支給は43.4%、対して全く支給されない、いわゆるサービス残業が30.2%という結果でした。

また、千葉県理学療法士会アンケート調査から、サービス残業が多い病院・施設ほど、残業時間が長くなる傾向にあるそうです。

理学療法士の世界では、どうしてサービス残業が横行しているのでしょうか。

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理学療法士はお金にならないことやっているの?

理学療法士の仕事って、実際に患者さんに対してリハビリを行う診療と、それ以外の仕事がありますよね。

病院・施設への収入になるのは診療と実施計画書の算定、退院前訪問指導料算定のための書類作成くらいで、あとは記録とか書類の作成とか、単位にならない仕事も多くあります。

なんとなく、診療は業務だけど、診療以外のいろいろは残業代をもらいにくい。

例えば、就業時間内に患者さんに何か頼まれて時間がかかった、患者さんの家族と話し込んでしまったなど、時間通りに行かない出来事が簡単に起こります。

そうして時間が押して、就業時間内に業務が終わらなかった場合、目標単位数に達しなかった場合、残業代もらっていいのかな…とか思っちゃいますよね。

ちなみに、以前私が勤めていた回復期・慢性期の病院ではどうだったかというと…

私が勤めていたときのリハビリ課長はとってもスタッフ思いの方で、一日の目標単位数は17単位です。

8時50分から診療を開始して午前中は8~9単位、午後から9~10単位こなせばいいので、記録や書類作成に充てる時間は、一日のうちトータル1時間以上ありました。

カンファレンスがある時は、その分、単位数を減らしてもよかったので、ほんとに無理なく業務にあたらせてもらえてましたね。

なので、ほとんど残業をしたことなかったです。

今思えば、天国だったんですね~。

それからいろいろあって私は退職しちゃったんですけど、その後、課長が異動になって他のグループ病院から違う課長が来られました。

新課長の方針と人手不足(私のせいでは…)で、現在は1日平均20単位だそうです。

え…記録時間たった20分????

いつ書類作成すればいいんでしょう。

結局、みんながみんな残業代を請求しているわけでもなく、子育て世代の絶対定時で帰りたいママさんたちは朝早く来たり昼休みに時間を作ったり、休日出勤して書類業務をこなすようになっちゃったんだとか。

残業する・しない以前に、できない人もいるんですよね。

上でも話しましたけど、残業を取得するにあたり、明確な基準がないんですね。

本来ならば、時間外に業務を行っている以上、すべて残業だと思いますが、「目標単位数に達していなかった…」「患者さんに頼まれた雑務をしていた…」などで積極的に残業を請求しようとしない人も多いのではないでしょうか。

同じ病院でも、職員の数や上の人の方針、目標単位数で全然違ってしまうんだ…とびっくりしました。

病院・施設でサービス残業が横行しているかどうかは正直判断しにくいですが、残業が多いほどサービス残業が横行しているということなので、

  • 一日の目標単位数
  • 病床数に対するスタッフ数
  • 研究を積極的に行っているかどうか
  • 就職する時の自身の経験年数
  • 有給休暇のとりやすさ

などを参考にして、病院・施設を選択すればいいかもしれません。

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医療機関で働く理学療法士の平均残業時間は?

医療機関で働く理学療法士一人1回あたりの平均残業時間は53.7分と言われています。

残業の内容は、1位は診療録記載、2位が関係書類作成、3位は診療だったそうです。

さらに、医療介護の隔てなく、理学療法士としての1週間あたりの残業時間は2時間未満といわれていて、労働者全体で見た残業時間と比較しても大差ないという結果でした。

また、医療機関の場合は、高度急性期・急性期・回復期・慢性期の順で残業時間が多いそうです。

私の夫も急性期病院に勤める理学療法士ですけど、これは納得できる結果ですね!

「4時に〇人新患が入ってきたから残業」やら「患者さんの転院が急遽決まってサマリー作るから遅くなる」とか…夕方そんなLINEが入ってくることがまぁまぁあります。

急性期は患者さんの入れ替わりが激しいので、終業する直前に急に仕事が舞い込んでくることが結構あるんですね。

子どものお迎え時間や習い事の送迎がある場合は厳しいですね~。

対して、回復期や慢性期は、患者さんの入れ替わりも少ないですし、必ずその日に終わらせないといけない仕事も少ないので、セラピスト自身が効率よく仕事をすれば残業は避けられそうです。

ちなみに、2009年の千葉県理学療法士会のアンケート調査から、勤務施設としては大学病院で一番残業時間が長いという結果が出ています。

大学病院の残業時間が長くなる理由としては次の3つが示されていました。

  • 研究施設という側面を持っているので、他の施設と比べると多様な役割がある
  • 急性期を対象としているため、患者さんの入れ替わりが激しい
  • 病床数に対して理学療法士の数が少ない

同じように、研究を積極的に行っている病院・施設や、病床数に対し理学療法士の数が少ない場合は残業が多いと言えるかもしれませんね。

他には、勤続年数が長い場合も残業が多い傾向にあるとか。

勤続年数が長くなると役職に就いて管理業務を任されることもありますし、会議や学生指導などの業務量が増えるためと言われています。

また、興味深い結果なんですが、残業時間が長い職場ほど、有給休暇が取りにくいという結果もあるそうです。

残業時間が長いほど、その他の面でも、スタッフのワークライフバランスをないがしろにしている病院・施設といえるのかもしれませんね。

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介護福祉領域で働く理学療法士の平均残業時間は?

介護福祉領域で働く理学療法士一人1回あたりの平均残業時間は53.3分と言われています。

医療機関の場合が53.7分だったので、ほとんど変わりませんね。

残業の内容は、医療機関と同様、診療録・関係書類の記載が1位、2位だったのに対し、3位は諸会議でした。

また、介護福祉領域の場合は、訪問リハ・通所リハ・介護老人保健施設・通所介護・特別養護老人ホームの順で残業時間が多いという結果でした。

傾向としては、リハビリを積極的に行っているところほど残業が多いともいえるかもしれません。

それに、介護福祉領域の中では、訪問リハが時間的に一番臨機応変な対応を求められそうですよね。

急変やトラブルがあった場合も、セラピスト自身で対応しないといけないだろうし、カンファレンスが長引いた、利用者さんの要望に応えていたら遅くなった…なんてことがよくありそうです。

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まとめ

今回の記事をまとめると、

まとめ

  • 理学療法士の残業代について、100%支給は43.4%、全く支給されないが30.2%と、サービス残業が横行している現状。
  • 一日の目標単位数や病床数、スタッフ数などから、業務内の時間的余裕があるかないかで残業・サービス残業の有無を判断できるかも?
  • 医療機関で働く理学療法士の残業時間は、一人1回あたり53.7分で、週2時間未満。大学病院や急性期病院や研究を行っている施設、勤続年数が長い人は残業が多くなる傾向にある。
  • 介護福祉領域で働く理学療法士の残業時間は、一人1回あたり53.3分。訪問リハ、通所リハ、介護老人保健施設の順で残業が多い。

理学療法士の残業代やサービス残業の多い職場の特徴、働く場所による残業時間の違いなどをお伝えしました。

確かに、診療以外の収益にならない仕事もたくさんありますが、勤務時間内は一生懸命業務にあたっているセラピストがほとんどですので、残業代はしっかり頂きたいですよね。

雇われる側が当たり前に残業代を請求できるよう、これまでの風潮を少しずつ変えていく必要があるかもしれません。

残業がないに越したことはありませんが、働くことの対価として、きちんと残業代が支払われる職場、スタッフのワークライフバランスに十分配慮してくれるような職場が見つかりますように、お祈りしています。

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