もうすぐ採用結果が分かりますね!しっかり準備して臨んだのだから、きっと大丈夫です!
内定が決まったら、ちょっと自分へのご褒美なんかも考えているんですかね。
ご褒美もいいけど、内定後にもやるべきことがあるのを知ってますか?
この記事では、「内定後の流れから入職に必要な準備まで」をまとめました。
流れを知って、内定に備えましょう!
内定連絡を受ける
ココがポイント
- お礼の返事をする
- 判断は労働条件を確認してからにする
内定連絡をメールでもらった場合には、内容を確認し、当日中に電話連絡をします。遅くても翌日には必ず電話連絡をするようにしましょう。
どうしても電話が繋がらない場合には、メールで連絡しておきましょう。
連絡する内容としては、まずは「内定をもらったお礼」を伝えるようにします。
注意したいのは、労働条件の詳細を伝えられない場合です。そのときには、トラブルを避けるためにも、労働条件を確認した上で判断したい旨を伝えましょう。
内定連絡を電話でもらった場合には、改めてメールを送る必要はありません。
労働条件を確認する
ココがポイント
- 記録に残せるものをもらう
- 相手と認識にズレがないようにする
- 応募時の求人情報と雇用条件に差異がないかを確認する
労働条件は、書面やメールなど必ず記録に残せるもので確認しましょう。
「面接のときには、こう言っていた」「求人票ではこうなっていた」は通用しませんので、注意してください。
労働契約期間や賃金などの労働条件が書かれた書類には、「労働条件通知書」「労働契約書」「内定通知書」「採用通知書」「雇用契約書」などがあります。
労働条件として、チェックするところは以下の表を参考にしてください。
チェックすべき労働条件
チェックすべき労働条件 | |
項目 | 確認すべき点 |
入職日 | ・自分の希望する入職日と合っているか |
契約期間 | ・試用期間はあるのか |
就業場所 | ・希望しない場所は含まれていないか |
業務内容 | ・希望しない業務は含まれていないか |
労働時間 | ・1日の勤務時間(所定労働時間)はどれくらいなのか ・残業(所定時間外労働)はあるのか ・休憩時間はどれくらいあるのか ・休日、休暇はいつなのか、どれくらいあるのか |
賃金 | ・計算方法はどうなっているのか ・基本賃金(月給、日給、時給、出来高など)はどうなのか ・試用期間中の給料はいくらなのか ・諸手当はあるのか ・割増賃金はどうなのか ・締切日、支払日はいつなのか ・昇給はあるのか、いくらなのか ・賞与はあるのか、いくらなのか ・退職金はあるのか、いくらなのか |
退職 | ・定年制はあるのか ・継続雇用制度はあるのか ・自己都合退職の手続きはどうなのか |
社会保険 | ・社会保険はどうなっているのか |
相談窓口 | 相談窓口はどこなのか、担当は誰なのか |
条件を再確認し、内定通知へ返事
どのような返事をするにしても、返事はできれば3日以内、遅くても1週間以内に行うのがマナーです。
返事が1週間以上遅くなると、内定辞退と判断される場合もあるので注意してください。
特に複数に応募している場合には、もう少し待って欲しいからといって放置しておかないようにしましょう。
連絡するときには、出社や退社時間の間際、昼休憩は避けて電話連絡をします。面接やお礼の連絡をした際に、電話対応が可能な時間を聞いておくと安心ですね。
ここからは、内定を受諾する、辞退する、保留する、3つの状況に応じてポイントを紹介します。
内定を受諾する場合
ココがポイント
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- 入職日が希望する日になっているかを確認する
- 手続きはすみやかに行う
労働条件をしっかり確認し、納得できたのなら、内定を受諾することを電話連絡します。
内定を受諾するに合わせて、契約書へのサインや返送などが必要な場合もあります。すみやかに手続きを行うようにしてください。
内定を辞退する場合
ココがポイント
- 理由を明確にしなくてもOK
- 受諾後の辞退はNG
労働条件をしっかり確認し、納得できないのなら、内定を辞退することを電話連絡します。
内定辞退の場合には、特に理由を明確にする必要はありません。ただ、採用担当者によっては理由を聞かれる場合もあるため、理由を考えておきましょう。
辞退の理由としては、採用担当者に不快感を与えないように配慮が必要です。
連絡する際には、選考までに時間や手間を取らせてしまったことに対するお詫びも伝えましょう。
それに、一旦受諾したあとの辞退はNGです。
法的には内定受諾の拘束力はありませんので、受諾後の辞退は可能です。しかしながら、内定を受諾すると相手は受け入れ準備を始めています。トラブルを避けるためにも、やむを得ない場合を除いては内定受諾後の辞退はやめましょう。
内定を保留する場合
ココがポイント
- 保留の理由を伝える
- 入職の意思はあることを伝える
- いつまでに返事できるかを伝える
内定を受諾する意思はあるけど、もう少し待って欲しいときには、内定受諾を保留することもできます。
複数の求人先に応募していて、他に選考中のところがある場合などですね。
内定を保留したいときには、しっかりと理由を告げてお願いしましょう。面接の際などに、他も受けていることを伝えている場合には、「他の選考結果を待って慎重に判断したい」と伝えても問題はありません。
ただ、しっかりと入職への意欲を見せておく必要があります。その上で、いつまでに返事ができるのかを伝えましょう。明確な決まりはありませんが、一般的には遅くても2週間以内には返事をする必要があります。
入職日を決める
入職日については、面接のときに決まっていることが多いです。なので、面接を受ける前に、今の職場の就業規則をきちんと確認し、退職までに必要な期間や入職可能な時期を把握しておきましょう。
内定通知をもらってから、入職日を調整することもできますが、面接のときに伝えていた日にちとあまりに変わっていては印象が良くありません。
それに、退職日は今の職場の上司との相談になります。入職日の前日を退職日に設定できるようにしましょう。
退職日と入職日に間があると、自身で国民健康保険や国民年金の手続きなどが必要となるので、注意してください。
入職日に提出する書類があるので、以下を参考に準備しましょう。
入職日に提出する主な書類 | |
提出物 | 説明 |
自分(今の職場)で用意する書類 | |
雇用保険被保険者証 | 雇用保険の加入に必要となる |
年金手帳 | 年金の加入に必要となる |
源泉徴収票 | 年末調整に必要となる (入職が年明けであれば不要) |
転職先で用意してもらう書類 | |
扶養控除等申告書 | 社会保険や税金の手続きなどに必要となる (転職先から渡されるものに記入し捺印する) |
健康保険被扶養者異動届 | 社会保険の手続きに必要となる (扶養義務のある家族を持つ人のみ必要) |
給与振込先の届書 | 給与振込口座の指定に必要となる |
そのほかにも、マイナンバー、運転免許証などの本人確認書類や理学療法士免許の証明書、健康診断書を求められる場合があるので、採用担当者に確認しておきましょう。
雇用契約を結ぶ
雇用契約を結ぶタイミングは、転職先によってさまざまです。
内定通知書の返事をもって契約にする場合もあるし、内定通知書の確認・受諾を経て、改めて雇用契約書にサインする場合もあります。
今の職場で退職準備をする
まず、退職の意向を直属の上司に伝えます。
退職することに承認を得たら、退職日を調整したり、引き継ぎをしたり、退職の準備を進めていきましょう。
間違っても上司が周囲から先に退職することを聞く、なんてことにならないようにしてください。
円満退職を目指しましょう。
それに、最終出勤日には会社に返却しなければならないものもあります。事前にチェックをしておき、忘れることのないようにしましょう。
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内定後の流れQ&A
内定後の流れについて、Q&Aをまとめました。
口頭で内定と言われただけでも大丈夫?
書面での契約のやり取りがないまま入職に至る場合もあります。そんなときにも、労働条件についてはきちんと確認しておく必要があります。内定を受諾する前に、書面やメールなど記録として残るように、条件面だけでも提示してもらいましょう。
他の選考結果を待ってから返事したい場合は?
内定は保留できます。保留したい理由をきちんと説明し、いつまでに返事ができるのかも伝えましょう。「◯月◯日までに返事ができる」と具体的に伝えるべきでしょう。
まとめ
今回の記事をまとめると、
まとめ
- 内定連絡を受けたら、「お礼の返事をする」「判断は労働条件を確認してからにする」
- 労働条件を確認するときは、「記録に残せるものをもらう」「相手と認識にズレがないようにする」「応募時の求人情報と雇用条件に差異がないかを確認する」
- 内定通知へ返事するときは、返事はできれば3日以内、遅くても1週間以内に電話連絡するのがマナー!
- 入職日は、面接を受ける前に、退職までに必要な期間や入職可能な時期を把握しておく!
- 雇用契約を結ぶタイミングは、転職先によってさまざまなケースがある!
- 退職の意向は直属の上司から先に伝える!
ここまで来たら転職活動も残りわずかですね。
転職先にも、今の職場にも、どちらに対しても失礼のないように、この記事を参考にしていただければと思います。
さぁ、新しい生活をしているあなたの姿が見えてきましたね!