転職ノウハウ

履歴書【志望動機欄】の書き方|あなたにも当てはまる例文あり!

履歴書で一番悩むのが、「志望動機欄」ですよね。

「そもそも何を書いたら良いか分からない?」
「自分に当てはまる例文はないの?」

この記事では、履歴書の志望動機欄の書き方を詳しくまとめました。

状況別の例文も多数用意したので、参考にして履歴書をサラッと書き終えましょう!

履歴書の志望動機欄の書き方

免許・資格欄を書き終えたら、志望動機欄ですね。

免許・資格欄がまだ書けていない人は、以下の記事を参考にしてください。

履歴書【免許・資格欄】の書き方|書く順番もこれでバッチリ!

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まずは、志望動機欄を書く上でのポイントを押さえましょう。

ポイント

志望動機欄を書くときに、押さえておきたいポイントは以下の3つです!

ココがポイント

  • 実体験をベースに具体的にオリジナルの内容を記入する
  • 応募先が求める人材を踏まえて、(自分の)興味、将来のキャリアビジョンを伝える
  • 応募先の魅力や特徴を踏まえて(自分が)実現・貢献できることを伝える

志望動機には、必ず実際に体験・経験したことを書いて、具体性を持たせましょう。

例えば、「急性期病棟で3年間勤務した経験から、回復期病棟に興味を持ち、志望致しました」と書いていたらどうでしょうか。

それっぽい言葉が並んでますが、抽象的な表現が多くて、応募先には熱意が伝わりません。この一文だけでも、どんな経験をして、どう感じて、なぜ興味を持ったのかを突っ込みたくなります。もっと言えば、取ってつけたような印象も与えてしまいます。

なので、応募先に熱意を伝えるためにも、オリジナルの内容にするためにも、実際に体験・経験したことを盛り込むようにしましょう。

それに、志望動機では、「(自分の)興味」や「将来のキャリアビジョン」を伝えましょう。

応募先は、なんとなく働くだけの人材なんか求めてません。

「どうなりたいか」「どんな将来を思い描いているか」をはっきり伝えて、しっかり自分と見つめ合えていることをアピールしましょう。

ここで間違えてはいけないのが、「興味があるから勉強させてください」「自分の将来のために学ばせてください」って姿勢を出しすぎないようにしましょう。

確かに転職したら学んでいくんですが、応募先はあなたの勉強のために給料を払うんじゃないってことを覚えておきましょう。

「ちょーだい、ちょーだい」って姿勢の人なんかいらないんです。

なので、「私を雇ってくれたら、こんな面であなたの会社に貢献できますよ」という姿勢を貫きましょう。圧倒的なギブの精神を意識してください。

注意点

志望動機欄を書く上での、注意点は以下の3つです。

ココに注意

  • 記入欄の7割以上を目安として丁寧に記入する
  • 欄の大きさを勝手に変えるのはNG
  • 原則「敬語」で書き、尊敬語・謙譲語は正しく使用する

たくさん書けばいいってものではありませんが、記入欄がスカスカなのは印象が悪くなります。あくまでも目安ですが、記入欄の7割以上を埋めるようにしましょう。

たくさん書けないからといって、欄の大きさを勝手に変えないようにしてください。

記入欄が、大きすぎて埋めることができない、反対に小さすぎて欄に収まらない、そんな時には、自分にあった履歴書を探すのも一つの手です。

履歴書はものによって、志望動機欄の大きさが違うんですよ。

自分に合った履歴書を見つけたら、敬語で書いていきましょう。

構成

ポイント、注意点を押さえたら、実際に書いていきます。

まずは、志望動機は大きく3つに分けて構成しましょう。

志望動機の構成

  • 結論
  • エピソード
  • 意気込み

単純に3つに分けるだけじゃなくて、順番も大切です。

あなたが「その職場で働きたい」ということを、相手にしっかりと伝えられないといけませんからね。

まず結論である志望動機を伝えて、その結論に至ったエピソードや背景、そして入職後の意気込みの順に伝えると良いでしょう。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

結論

志望動機欄は、結論である志望理由から書き始めます。

応募企業を志望している理由を簡潔に書きましょう。

「私が貴院を志望するのは、〇〇という理由です」
「〇〇するために、貴院を志望しました」
「貴院の〇〇の分野に貢献したいと考えております」

そもそも志望理由に相応しくない表現もあるので、確認しておきましょう。

ココに注意

【志望理由としてOKな表現】

  • スキルアップしたい
  • 興味がある分野
  • 挑戦したい分野

【志望理由としてNGな表現】

  • 人間関係が悪かった
  • 上司に不満があった
  • 給料を上げたかった

やはり前職への不満を直接的に表現するのは良くありませんね。

エピソード

結論である志望理由を書いた後には、その結論に至ったエピソードや背景を書きます。前職の経験やスキルを結びつけて伝えると良いでしょう。

「前職の〇〇期病棟での経験を通じて、より〇〇の必要性を感じるようになりました。〇〇期病棟で培った〇〇力は、〇〇期病棟でも活かせるものと考えております。」

相手に「なんでうちじゃなきゃいけないんだろう」と思われてはダメです。その応募先ならではの内容になるようにしましょう。

意気込み

志望動機の締めは、入職後の意気込みを書きます。決してダラダラ書く必要はありませんが、一文添えておくと良いでしょう。

「入職後は貴院の〇〇に貢献できるように尽力していきます。」

志望動機欄のメインは、志望理由とエピソードや背景です。この意気込みを書くスペースがなければ、無理矢理入れなくても問題はありません。

また、入職後に取り組んでいきたいことなどを書いてもOKです。ただ、その際には実際の業務内容を把握した上で書かないといけません。

例えば、回復期を志望しているのに、「コイツは回復期のことを何も分かってないな」と思われてしまうと、マイナス評価になってしまいます。

志望動機の例文

志望動機を書く上で、参考になる例文を12パターンまとめました。

ただ、オリジナリティに欠ける抽象的な表現となっている部分もあるので、例文にあなたの経験談や体験談を盛り込むことをオススメします。

経歴別の例文

ブランクがある

ココがポイント

  • どうして仕事を辞めたのかを伝える
  • どうしてブランクが空いたのかを伝える

応募先は、ブランクがある人に対しては、「どうしてそういう状況になったのか」がわからないと不安に感じます。

なので、なぜ前職を辞めたのか、なぜブランクがあったのか、をきちんと説明しましょう。その上で、なぜこのタイミングで応募したのかを伝えると良いでしょう。

前職では、〇〇期病棟で◯年間経験しました。出産のため1年前に退職しましたが、子育てが一段落し、今後、理学療法士を続ける上で長く働ける環境で頑張りたいと考えております。

貴院は、院内研修会が充実しており、自己研鑽に励むことができると思い、志望致しました。

また、子育て世代の方も多く在籍されていると伺いました。同じ境遇の方が多く在籍されていることで、安心して働ける環境だと感じております。

貴院の一員として、皆さんと助け合いながら、質の高いリハビリテーションを提供していきたいと思います。

転職回数が多い

ココがポイント

  • 長く働く意欲を伝える
  • なぜ転職回数が多いのかを伝える

応募先は、転職回数が多い人に対して、「またすぐに転職するのでは」と不安に感じます。

なので、なぜ転職回数が多いのか、本当に長く働いてくれるのか、をきちんと説明しましょう。

これまで3つの病院で勤務し、急性期、回復期、慢性期と、それぞれ異なる領域を経験したことで、幅広い知識やスキルを身に付けることができました。

この強みを生かし、今後は地域医療に貢献できる理学療法士を目指したいと考えております。

貴社は、多様な疾患の患者様に訪問看護を提供されており、これまでの経験を生かしながら、さらに理学療法士としての幅を広げられると思い、志望致しました。

貴社の一員として、〇〇地域に質の高い在宅サービスを長く提供していきたいと思います。

前職の在職期間が短い

ココがポイント

  • 短期間でも学んだことや感じたことを伝える
  • どんな理学療法士になりたいのかを伝える
  • 前職への不満などは避ける

1年間と期間は短いですが、急性期病棟では様々な疾患を持った患者様と関わることができました。

多くの患者様と接するうちに、患者様お一人と、より長く、深く関わっていきたいと考えるようになりました。

貴院は、地域密着型の回復期リハビリテーション病院として、入院中だけではなく、退院後を見据えたリハビリテーションを提供されており、理学療法士として患者様お一人に寄り添うことができると感じ、志望致しました。

急性期病棟での経験で得た、様々な疾患を持った患者様への対応など、貴院へ貢献できると考えております。

転職理由別の例文

スキルアップ・キャリアアップしたい

ココがポイント

  • 具体的に何を目指しているのかを伝える
  • なぜそれが実現できる志望先なのかを伝える

急性期病棟での5年間の経験で、呼吸器リハビリの重要性を強く感じました。

将来的には、呼吸器リハビリに特化した理学療法士を目指しており、3学会合同呼吸療法認定士の資格も取得致しました。

貴院では、呼吸器専門病院として呼吸器リハビリ入院を行なっており、より専門的な環境で理学療法士としてスキルアップを目指したいと考えております。

未経験の領域・分野にチャレンジしたい

ココがポイント

  • 前職の経験から未経験の分野でどのように貢献できるかを伝える
  • チャレンジ意欲を伝える

回復期病棟で退院支援に多く関わるなか、患者様の生活により密接した訪問リハビリに携わりたいと思うようになりました。

訪問リハビリでは、患者様やご家族だけでなく、他職種との連携が特に重要となると考えております。この他職種との連携において、3年間の退院支援に携わった経験が役立つと考えております。

この度は貴院の「医療従事者の枠を越えた生活サポート」という理念に共感し、志望致しました。

訪問リハビリは未経験ではありますが、回復期病棟で培った知識や経験を生かし、「その人らしい生活」を支援できるように努めていきたいと考えております。

志望先の理念や職場風土に惹かれた

ココがポイント

  • 自身が大切にしている理学療法士像を伝える
  • なぜその理念や風土に惹かれたのかを伝える
  • その風土のなかでどのように成長したいのかを具体的に伝える

急性期病棟で5年間経験を積みましたが、その性質上、患者様お一人と関わる期間はとても短いものでした。そのため、理学療法士という職業に囚われず、患者様お一人に寄り添った関わりを持ちたいと感じておりました。

貴院では、「在宅復帰を支援するに留まらず、その人らしく生活することをサポートする」という理念があると伺い、まさに患者様お一人に寄り添った関わりを持てると感じ、志望致しました。

見学させていただいた際には、貴院のスタッフの方と患者様の良い関係性を垣間見ることができ、貴院の理念をしっかりと実践されていると感じました。

ぜひ私もその一員となり、リハビリはもちろん、それ以上のものを提供できる理学療法士になれるよう努めていきたいです。

施設別の例文

急性期病院に応募する

ココがポイント

  • 急性期での経験をもとに、どんな理学療法士になりたいのかを伝える
  • 「なりたい理学療法士」になるために具体的にどんな行動をするのかを伝える

回復期病棟で3年間勤務した経験から、より早い段階から理学療法士として関わっていきたいと感じました。

急性期では、数多くの疾患を持った患者様と関わることができるため、あらゆる状況にも対応できる理学療法士になりたいと考えております。

そのためにも、貴院における院内研修にも積極的に参加し、〇〇資格も取得したいと考えております。

急性期の理学療法士として、専門性を高めながら、常に患者様やご家族に寄り添うリハビリテーションの提供を貴院で行っていきたいと思い、志望致しました。

回復期病院に応募する

ココがポイント

  • 回復期病棟の特徴である「退院支援」について、どんなことを行いたいのかを伝える
  • 地域支援への貢献に意欲があることを伝える

整形外科クリニックで外来リハビリを3年間勤務した経験から、退院前支援の重要性を強く感じました。

外来リハビリでは、患者様が退院後に直面している問題点など、生の声を伺うことができました。その事例を退院前の患者様と共有することで、よりスムーズに在宅復帰していただくことが可能になると考えております。

貴院における退院支援に貢献することで、高齢者が増加する〇〇地域を支えていければと思い、志望致しました。

慢性期・療養型病院に応募する

ココがポイント

  • 患者様と長期的な関わりを持ちたいことを伝える
  • 慢性期ならではのリハビリをしたいことを伝える

急性期で3年間経験を積み、より長く患者様と関わることができる慢性期の病院で働きたいと考えるようになりました。

急性期リハビリでは、リスク管理や様々な疾患の患者様への対応を経験でき、これらの経験は「その人らしい生活」を目指す慢性期の患者様にも役立つものと考えております。

慢性期病院のなかでも、貴院の「患者様のみならず、ご家族の人生にも寄り添う」という理念に共感し、志望致しました。

クリニック・外来に応募する

ココがポイント

  • そのクリニックの特徴を把握していることを伝える
  • 外来リハビリへの意欲を伝える

回復期でのリハビリを3年間経験し、多くの患者様の退院支援に関わってきました。そういった経験から、退院後の患者様とも関わっていきたいと考えるようになりました。

貴院は、定期的に腰痛予防教室を開催されるなど長く地域へ貢献されており、その一員になりたいと思い、志望致しました。

外来での勤務経験がありませんが、これまでの回復期病棟での経験を生かし、患者様やご家族に寄り添ったリハビリを提供できるようになりたいと考えております。

介護施設(特養・有料老人ホーム・老健など)に応募する

ココがポイント

  • なぜ介護施設を選んだのかを伝える

回復期でのリハビリを3年間経験し、多くの患者様の退院支援に関わってきました。そのなかで、介護施設へ入所される患者様とも関わることが多くあり、理学療法士として介護施設に携わることに興味を持ちました。

貴施設は、様々な職種の垣根を越えて、「利用者様が自分らしく暮らせること」を第一に、チームで利用者様をサポートされているところに魅力を感じ、志望致しました。

これまでの経験を生かし、関わる全ての利用者様のQOLを向上していけるようにしていきたいと考えております。

訪問看護ステーションに応募する

ココがポイント

  • なぜ訪問看護を選んだのかを伝える
  • そのステーションの特徴を把握していることを伝える

急性期病棟で3年間勤務した経験から、より長く患者様と関わっていきたいと考えるようになり、在宅生活を支える訪問看護にとても興味を持ちました。

「地域で患者様を支えていく」という貴社の理念に共感し、志望致しました。

訪問看護では、年齢や疾患を問わず、幅広い利用様への対応が必要と思いますが、急性期病棟で培った経験が役立つと考えております。

患者様やご家族だけではなく他事業所など多職種の連携により、地域で患者様を支えていけるように、理学療法士として貢献していきたいと考えております。

NG例

「欲しい欲しい」というスタンス

応募先は貢献してくれる人を求めています。なので、自分本位な人は好まれません。

例えば、「学ばせていただきたい」という表現があります。一見、謙虚さや熱意をアピールできるようですが、自分本位だと思われてしまうこともあります。

「あなたのために会社がある」というようなニュアンスにならないように気をつけましょう。

「私を雇ってくれたら、こんな貢献ができますよ」というアピールをしましょう。

退職理由と志望動機が繋がらない

志望動機では、「こういうビジョンがあります」と書いているのに、いざ面接となると、「前職に不満があって辞めた」といってしまう人がいます。

退職理由と志望動機に一貫性がないと、マイナスの印象を与えるので注意しましょう。

履歴書は、必ず面接を想定して書くようにしましょう。

前職の不満を出す

どんなに前職に不満があっても、履歴書や面接で伝えるべきではありません。

「上司と合わなくて」だけではなく、「給料が安くて」「休みが少なくて」なども含めて、前職の不満を出すのは避けましょう。

「理念に共感して」

「理念に共感しました」といえば、聞こえは良いかもしれませんが、マイナスの印象を与える場合があります。

どういう点に、なぜ共感したのかを、自身の経験をもとに「共感した根拠」を具体的に伝えられないといけません。

ちゃんと伝えられない場合は、「共感しました」というフレーズは避けた方が良いです。使っちゃいけない訳ではありませんが、ツッコミどころでもあるので注意が必要です。

志望動機欄Q&A

志望動機欄によくある質問をまとめました。

「正社員になりたいから」はOK?

転職理由として、正社員で働きたいと伝えることは問題ありません。

ただ、注意したいのはそれだけを前面に出さないようにしましょう。「正社員になれるのなら、他でもいいじゃないの」って思われてしまうと不利になってしまいます。

「なぜ応募先を志望したのか」「なぜここじゃないといけないのか」を考えましょう。

「条件面に惹かれた」はOK?

前職の退職理由を聞かれたときに、「転職を考えたきっかけになった」と話す程度であれば問題ありません。

ただ、志望動機として履歴書に書くのは避けるべきです。

志望動機はあくまでも、あなたが応募先で実現できることや、貢献できることを伝えましょう。

「この地域で働きたいから」はOK?

前職の退職理由を聞かれたときに、「その土地に思い入れがあって」と話す程度であれば問題ありません。

ただ、志望動機として履歴書に書くのは避けるべきです。

志望理由が「その地域で働きたいから」だけでは、「その地域なら他でもいいのでは」と思われてしまいます。「なぜその応募先じゃなきゃいけないのか」を考えましょう。

「将来性に惹かれた」はOK?

「将来性に惹かれました」も、ありきたりなフレーズの一つです。やはり、ありきたりなフレーズだけでは、応募先に熱意は伝わりません。

自身の将来ビジョンをもとに、「私を雇ってくれたら、こういう方向へ進められます」といったように、応募先にどう貢献できるのか、具体的に伝えるようにしましょう。

まとめ

この記事をまとめると、

まとめ

  • 志望動機欄のポイントは3つ!実体験をベースに具体的にオリジナルの内容を記入する、応募先が求める人材を踏まえて(自分の)興味・将来のキャリアビジョンを伝える、応募先の魅力や特徴を踏まえて(自分が)実現・貢献できることを伝える!
  • 志望動機欄の注意点は3つ!記入欄の7割以上を目安として丁寧に記入する、欄の大きさを勝手に変えるのはNG、原則「敬語」で書き尊敬語・謙譲語は正しく使用する
  • 志望動機欄の構成は3段階!結論→エピソード→意気込みの順!

履歴書で苦労するのは、この志望動機欄ですよね。

面接のときには、重要視される部分でもあるのでテキトーに済ませることもできません。

この記事では例文を多くまとめたので、参考にしてオリジナリティに溢れた志望動機を書き上げましょう!

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