履歴書を書き出したのはいいけど、職歴欄でつまってませんか?
「転職したときはどう書いたらいいんだ」
「今も働いてるけど、書き方合ってるかな」
正式な書類の書き方って難しいですよね。
この記事では、あらゆるケースに対応した履歴書の職歴欄の書き方をまとめました。
これで履歴書も悩まずに書き終えれますね!
履歴書【職歴欄】の書き方
学歴欄を書き終えたら、次は職歴欄ですね。
学歴欄がまだ書けていない人は、こちらの記事を参考にしてください。
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履歴書【学歴欄】の書き方|そもそも最終学歴って何なの?
続きを見る
職歴欄の書き方にも、基本的なルールがありますので、それに従って書いていきましょう!
基本ルール
学歴欄と同様に、職歴欄もポイントを押さえれば、スラスラ書けちゃいますよ。
西暦和暦は統一する
履歴書の日付や生年月日などは、西暦でも和暦でもどちらでも構いません。ただ、どちらかに統一して書きましょう。
例えば、学歴欄で和暦で書いたなら、職歴欄でも和暦で書いたらOKです。
職歴には書く順番がある
職歴欄は時系列で書いていきましょう。
初めて勤めたのがA病院で、次にB病院、その次にC病院と転職してきたのなら、A病院→B病院→C病院の順に書きます。
ココに注意
◯ A病院→B病院→C病院
× C病院→B病院→A病院
× A病院→C病院→B病院
省略して書かない
履歴書は、省略せず正式名称で書くのが決まりです。
病院名なども、〇〇病院と書くのではなく、法人名から書きましょう。それに、病院名だけではなく、所属部署も書きます。
理学療法士は、多くの場合「リハビリテーション科」の所属だと思いますが、「回復期病棟」に勤務してましたってことがわかるよう書いましょう。どんな経験をしてきたのか、把握してもらえますからね。
病院は「入職」と書く
理学療法士のほとんどが、病院勤務だと思います。病院で勤務する人は「社員」ではなく「職員」って呼ぶんです。なので、「〇〇病院 入社」ではなく「〇〇病院 入職」と書きます。
訪問看護ステーションなど、株式会社の場合には「社員」なので、「株式会社〇〇 入社」と書きましょう。
病院であれ、会社であれ、辞めた場合には「退職」と書きます。
最後は「以上」で締める
職歴欄は、現状を最終行に書きます。その1行下に右詰めで「以上」と書き、締めます。
・まだ退職していないとき
・すでに退職しているとき
転職歴がある場合の書き方
自己都合での退職の場合は、どんな理由であれ「一身上の都合により退職」と書きます。その1行下の欄に次の職歴を書きます。
会社都合での退職の場合は、「会社都合により退職」と書きます。
在職中の職歴の書き方
現在も働いているのであれば、1行下に「現在に至る」もしくは「在職中」と書きましょう。
退職が決まっているのであれば、「現在に至る(令和◯年◯月◯日 退職予定)」と退職予定日も書いておくと丁寧です。
病棟異動の場合の書き方
在職中に病棟異動などがあった場合には、時系列で1行ごとに書いていきましょう。
昇格・昇進した場合の書き方
昇格は履歴書に書きませんが、昇進は書きましょう。
昇格と昇進の違い
昇格は、格が上がるときに使われる言葉です。格っていうのは「一段、二段」とか「一級、二級」といった等級のことです。
昇進は、役職が上がるときに使われる言葉です。役職っていうのは「主任」とか「科長」といった職務のことです。
言葉は似てますが、意味が異なるので覚えておきましょう。
昇格を履歴書に書かないのは、昇格したことがどれほど評価されるべきことなのか、第3者にとって判断できないからです。昇格は職場独自の制度によって評価されます。昇格しても役職が変わらない、なんてこともあるんです。
役職が変わる昇進は履歴書に書いてアピールしましょう。職場での立場が変わったことが判断できますからね。
複数の部門で3回以上の昇進があるなら、最後の2回のみを書きます。複数の職場で昇進経験があるのなら、各職場の最高位の昇進のみを書きましょう。
病院名が変わった場合の書き方
在職中に病院名が変わった場合には、入職と書いた欄にカッコで現在の病院名を書います。
退職と書いた欄には、現在の病院名のみ書きましょう。
履歴書の「職歴」と職務経歴書の違い
履歴書の「職歴」欄は、概要をみるためのものです。以下の内容を書きます。
ココがポイント
- 勤務先の会社名、部署名、役職
- 入退職日
職務経歴書は、実績や経験、スキルなど、詳細をみるためのものです。履歴書の「職歴欄」よりも詳しい内容を書きます。
ココがポイント
- 担当した職務の詳細
- 仕事上の実績や成果
- その仕事を通じて身につけたスキルや学んだこと
履歴書には、ある程度決まった形がありますが、職務経歴書には、決まった形がありません。
履歴書と職務経歴書に、同じ内容を書く必要はなく、履歴書に「詳細は別紙をご覧ください」としても構いません。転職回数が多く、履歴書の職歴欄に書ききれないときにも、この書き方が使えます。
職務経歴書を書くときには、こちらの記事を参考にしてください。
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【理学療法士の転職】履歴書と職務経歴書、応募書類の実例を大公開!
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職歴欄の書き方Q&A
職歴欄を書くときに、よくある質問をまとめました。
アルバイト、フリーター経験は書いてもいいの?
学生時代のアルバイト歴は、書く必要はありません。
大学や専門学校を卒業してから、病院などで理学療法士として、アルバイトをしていた経験があれば、職歴として書かなければいけません。
通常の書き方に、カッコでアルバイト、パートタイムと書きましょう。
短い職歴が多い場合の履歴書の書き方は?
短期間の職歴であっても、しっかり書かなければいけません。
空白期間があると、採用担当者に疑問を持たれてしまうこともあります。入社後に職歴を省略していることがバレて、信頼を失うこともあるかもしれません。
短期間の職歴が多くある場合には、履歴書の職歴欄には「詳細は別紙をご覧ください」と書き、職務経歴書にまとめるのも1つの方法です。
それに、面接のときに、なぜ短期間で転職を繰り返したのか、をしっかり答えられるようにしておきましょう。
書きたくない職歴もあるのですが…
アルバイトであっても、大学や専門学校を卒業した後に、理学療法士として働いた職歴は全て書かないといけません。
短期間の正社員での職歴であっても、同様に書きましょう。経歴を偽ると、経歴詐称なんてことにも繋がるかもしれません。
短期のアルバイト経験を、どうしても書きたくなくて空白期間があると、面接のときに問われるのは確実です。もし、問われたら「短期間のため記入していませんが、1ヶ月ほど、訪問リハビリのアルバイトをしていました」ときちんと説明しましょう。
職歴を隠して、内定をもらうこともできるかもしれません。ただ、後でその事実がバレて、内定取り消しになる可能性はあります。働きだしてからも、経歴詐称でトラブルとなる可能性だってあることを理解しておきましょう。
職務経歴書と重複する職歴は、履歴書で省略可?
履歴書と職務経歴書に、同じ内容を書く必要はなく、履歴書に「詳細は別紙をご覧ください」としても構いません。
試用期間中に退職したんだけど…
試用期間中の退職であっても、履歴書には書かなければいけません。経歴詐称など、トラブルに繋がるようなことは避けましょう。
ブランクがあるけど、履歴書の職歴欄はどう書くの?
履歴書にブランクの理由を書く必要はありません。
ブランク(空白期間)は、採用担当者にとっても気になる部分です。なので、もしブランク(空白期間)があったら、面接のときに質問されます。そのときに、しっかり理由を答えられたら問題ありません。
主婦(夫)や子育て、病気など、ブランクができてしまうことは、必ずしもマイナスの印象を与えないので、安心してください。
自営業や個人事業主、家業手伝いから転職するときの書き方は?
法人を立ち上げたのなら、「設立・解散」と書きます。
個人事業主であれば、「開業・廃業」と書きます。
家業を手伝っていたのなら、「従事」と書きましょう。
育児休暇中であることも記入すべき?
職務欄には、勤めている会社の期間を書けばいいので、育休取得期間を書く必要はありません。育休中も在職していることに変わりないので、育休中も含めて勤務期間と考えましょう。
職歴欄を書き終えたら、次は【免許・資格欄】ですね!
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履歴書【免許・資格欄】の書き方|書く順番もこれでバッチリ!
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まとめ
この記事をまとめると、
まとめ
- 履歴書の職歴欄の基本的なルールとして、西暦和暦は統一すること、職歴には書く順番を守ること、省略して書かないこと、病院は「入職」と書くこと、がある。
- 履歴書の職歴欄と職務経歴書は、重複した内容を書く必要はない。
- 履歴書に書ききれないときには、職務経歴書にまとめてもよい。
最近では、理学療法士も病院勤務だけじゃなくなってきましたね。
いろんな働く場所、働き方があって良いと思います。職歴って十人十色ですよね。
さっさと履歴書を書き終えて、新しいスタートを切りましょう!